相次ぐ閣僚の辞任で見送られた国会審議は連休明けから再開する見通しです。大学入学共通テストに導入される英語の民間試験の実施延期を受けて、野党側は萩生田文部科学大臣の辞任を求めるほか、安倍総理大臣の任命責任を追及していく方針です。

国会は、菅原前経済産業大臣に続き河井前法務大臣が辞任したことを受けて、10月31日と11月１日の審議が見送られましたが、連休明けの５日から再開する見通しです。

５日は衆議院文部科学委員会が開かれ、大学入学共通テストに導入される英語の民間試験の実施延期などをめぐって参考人を呼んで質疑が行われることになっています。

また、安倍総理大臣も出席して予算委員会の集中審議が、６日に衆議院で、８日に参議院で行われます。

野党側は、英語の民間試験の実施延期で受験生らを混乱させたとして萩生田文部科学大臣の辞任を求めるほか、相次ぐ閣僚の辞任も併せて安倍総理大臣の任命責任を追及していく方針です。

一方、政府・与党は、試験の実施延期への理解を求めるなどして事態の沈静化を急ぐとともに、国会の会期末まで１か月余りとなる中、日米の新たな貿易協定の国会承認を求める議案などの審議を進めたい考えです。

NHKニュース
2019年11月2日 6時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191102/k10012161571000.html