自民党前参院幹事長の吉田博美(よしだ・ひろみ)氏が26日午後、東京都内の病院で死去した。党関係者が明らかにした。70歳だった。山口県出身。

 故金丸信衆院議員の秘書や長野県議会議長を経て、2001年参院選長野選挙区で自民党から初当選。連続当選3回。「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長の側近として頭角を現し、参院国対委員長など参院の党要職を歴任した。
 安全保障関連法など重要案件の処理に尽力し、安倍晋三首相の信頼が厚かった。18年の党総裁選で石破茂元幹事長の支持に回ったが、首相との良好な関係は続いた。
 足のけがに加えて脳腫瘍が見つかり、改選を迎えた19年の参院選に出馬せず、政界を引退。療養を続けていた。

時事通信
2019年10月26日18時35分
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