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▽<検証 あいちトリエンナーレ>(下)不自由 姿現した「表現への圧力」
https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20191019/CK2019101902000056.html
2019年10月19日

慰安婦、南京大虐殺という言葉を削ってほしい−。
美術家の小泉明郎(43)は六年前、自作の映像の一部を「自主規制」するよう担当学芸員に求められた。
日本人へのインタビューをもとにした現代美術作品で、イタリアでの展覧会に出す予定だった。
小泉を招聘(しょうへい)した展覧会の主催者、国際交流基金(外務省所管の独立行政法人)の要望という。
悩んだ末、やむなく応じた。圧力を感じたのは一度だけでない。
「この五年で国内の美術館や芸術祭でできる表現の幅が狭まった。社会性を持つ作品は、呼ばれなくなっている」

八日に抽選制で再開された不自由展には、閉幕までの六日間で延べ一万三千二百九十八人、
定員の十倍を超す鑑賞希望者が詰めかけた。