“孤立”する小泉氏を擁護するリア充リベラルたち

 ところが興味深いことに、この期に及んで小泉氏の擁護に“必死”な人たちがいる。
それは、政治的にはリベラル志向ではあるものの憲法9条を神棚に祭り上げる絶対護憲信者のオールド左翼とも、
反原発や貧困問題などで山本太郎や共産党に共鳴する「プア充(実生活が充実していないという意味のネットスラング)」の
リベラルとも一線を画している人たちだ。社会的には勝ち組とも言える
「リア充(プア充とは反対に、リアル=実生活が充実しているという意味)」なエリートリベラルである。

「セクシー発言」が炎上した直後の9月23日、小泉氏と親交のある社会学者の古市憲寿氏が、
「セクシー発言」は引用であり、メディアの切り取りだとして、「全貌を知っているはずなのに
一部を切り取って面白がるマスコミも、それを脊髄反射で批判するバカも、いつもの光景」(ツイッター)などと擁護した。

 古市氏といえば、著書「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社+α文庫)で一世を風靡し、
テレビでもおなじみ。近年は小説執筆にも熱心で、2回連続で芥川賞候補作として俎上にあげられ、
かの津田大介氏が「新しいタイプの高等遊民」(ツイッター:2016年6月20日)と評するなど、典型的なリア充リベラルの旗手と言えるだろう。

また、小泉氏のブレーンのひとりに博報堂出身のクリエイターがいると先述したが、
それが昨年の拙稿で紹介した高木新平氏。一連の小泉バッシングを受けて、フェイスブックに投稿し、
「メディアはステーキやらセクシーやら報道して進次郎ネタでしょうもないView稼ぎ、“識者”らは
答弁に具体性乏しいとドヤ顔批評」などと、小泉批判のメディアや専門家をくさした。

 高木氏は31歳だが、博報堂を新卒1年で退社し、フリーランス活動は長い。20代半ばでネット選挙解禁運動や
シェアハウスブームを仕掛け、若干27歳で制作会社を創業。DeNAの自動運転プロジェクトや卓球日本代表の
ブランディングを手がけるなど、こちらもなかなかのリア充リベラルぶりだ。

 そして、ドワンゴ社長の夏野剛氏だ。Abema TVの報道番組(9月23日)が小泉氏の「セクシー発言」を特集した際、
「全く失言ではない。いいじゃないかと」とほとんど開き直り気味に擁護。「騒いでいるネット民は影響力もない」と
ネット企業の社長とは思えないほど、ネットユーザーを軽んじたかと思えば、
「これでまた60歳以上の女性の有権者をわし掴みにしたと思うし、今後のキャリアの中で得点を稼いだ」とまで言い切った。

 夏野氏はNTTドコモでiモード事業の中心的存在となったことでおなじみ。その実績を引っ提げて
慶應大学の特別招聘教授に就任し、SBIホールディングス、ぴあ、セガサミーホールディングス、
グリーなど数々の社外取締役を歴任。実業活動の一方で、ニコニコ超会議の「リベラル再生会議」に何度も出演して、
旧民主党の不甲斐なさに辛口のエールを送るなど、まさにリア充リベラルの“大御所”とも呼べる存在だ。

とうとう鳩山氏にエールを送られる始末……
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191006-00586270-shincho-pol&;p=3


参考
ポエム大臣 小泉進次郎を擁護するリア充リベラルたち。古市、津田大介、ドワンゴ社長さらに鳩山由紀夫w
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1570334384/