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今月9日正午頃(現地時間)、イタリア・ロンバルディア州レッコ県に位置するレッコ駅の地下通路で、女性2人がトーゴ人の男(24)に殴られる事件が発生した。その決定的瞬間をとらえた監視カメラの映像がYouTubeなどで公開されている。

 若い女性たちのグループが階段を上ろうとしている。そこへ下りてきたのがトーゴ人の男だ。彼は、端を歩く女性(18)とすれ違う瞬間、彼女の顔面を思いきり殴った。彼女は階段から落ちて床に仰向けに倒れる。画面が変わって、男性は別の通路でも女性(55)を攻撃した。不意に強烈なパンチを食らい、女性はその場に転倒してしまった。頭部に外傷を負って病院に搬送されたと報じられている。

 イタリア紙「Il Giorno」によると、加害者の男は正規の滞在許可証を持っているという。2017年には、男に対する強制送還命令が保留されていた。しかしその後、男の母親がイタリア国籍を得たため、男もその子供としてイタリア人家族の一員となり、法律に基づき強制送還命令は取り消された。

 男は駅を離れる前に警察に逮捕された。報道によると、この男は精神障害を抱えており、10日に開かれた裁判の審理で、精神鑑定と強制入院を命じられた。適切な施設で必要な支援と治療を受けられれば、他者に危害を加えなくなるだろうと期待されている。

 今回の事件を受けて、ミシェル・フォルミグリオ州知事は12日、州の公安に関する会議を開催し、列車や駅における安全性の問題に取り組むことが緊急の課題であると述べた。その上で、市民が安全に公共交通機関を利用できるように、駅の管理措置を強化し、ビデオ監視システムを実装する必要があると強調。会議には、警察トップやレッコ市の市長と副市長、鉄道警察の警官などが参加した。

 同国のコンテ首相は今月、新連立政権を発足させ、移民救助船の上陸を認める方針への政策転換を表明した。政権が移民受け入れに積極的な姿勢を見せる一方で、レッコ駅の暴行事件のように移民が加害者となる事件が頻発すれば、国民の不安が増大して移民排斥の気運が高まるだろう。イタリアの移民政策から目が離せない。

ソース
https://tocana.jp/2019/09/post_114575_entry.html

(略)