みやま市の松嶋盛人市長が、先祖の悪行は子孫の精神・身体障害、犯罪者の有無などに影響するとする文書を作成し、職員研修で配布していた問題で、松嶋市長は13日、市役所で会見し「『優生思想』という言葉に認識がなかった。配慮の欠けた資料であり、不快な思いをした方々に深くおわびする」と謝罪した。

 研修は8月26日にあり、課長職以上の約半数の22人が出席した。松嶋市長は「遅くまで残業している職員も多い。なるべく早く帰宅し、家族を何より大事にして、愛情を持って子どもを育ててほしいということを伝えたかった」と説明。「差別の意図はなかった。優生思想について今後しっかり学びたい」とも述べた。

 松嶋市長は昨年10月の市長選で初当選。筑後地区の私立中学・高校の教頭をしていた3年ほど前、教職員研修で同様の内容の資料を使ったことも明かした。 (森竜太郎)

西日本新聞
2019/9/14 6:00
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