安倍晋三首相(自民党総裁)は3日の党役員会で、内閣改造と党役員人事を11日に行う方針を表明した。首相は役員会に先立って二階俊博幹事長と会談。二階氏を続投させる方向で調整に入った。複数の政権幹部が明らかにした。首相は麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官も留任させる意向だ。

 首相は3日の役員会で「参院選で頂いた国民の支持に応えていくため、人事を刷新し、安定と挑戦の強力な布陣を敷きたい」と発言。人事の一任を取り付けた。

 二階氏は2016年8月、谷垣禎一前幹事長が自転車事故で入院したのを受け、幹事長に就いた。首相の党総裁3選に道を開く党則改正を主導し、4選論にも言及するなど一貫して首相を支えてきた。7月の参院選も自民党は堅調で、二階派を中心に「幹事長を代える理由がない」との声が出ていた。

朝日新聞
2019年9月4日05時00分
https://www.asahi.com/articles/ASM935TGNM93UTFK03S.html