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社説 終戦の日に 情動の正体を見極める

「二度と戦争を起こしてはならない」「あの時代も悪いことばかりではなかった」―。

戦争をテーマにした映画やドラマ、小説に寄せられる感想をネット上で目にする。

「国のため、愛する者のため」に散った兵士の姿、くじけずに生きる銃後の人々のけなげさ…。断片的な物語からくみ取る「美」に共感し、涙する。

戦争を知らない世代が表出する情動。問われるのは、心を揺さぶるものの正体を自身で見極めること、ではないだろうか。

<中略>

日本では、収まる兆しのない韓国との対立を少なからぬ国民が支持している。

日韓請求権協定で「徴用工問題は解決済みだろう。協議に応じなかったのも韓国ではないか」。
政府の主張をなぞるような「嫌韓」感情が先に立つ。
国と国との協定に置き去りにされた、かつて強制労働に従事した人々の痛みに想像力が働かない。

https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190815/KP190814ETI090008000.php



(略)