北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、金正恩朝鮮労働党委員長が10日に「新兵器」の試射を視察したと伝えた。東部咸興付近から10日に日本海へ向けて発射した短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を指すとみられる。

 同通信によると、北朝鮮外務省のクォン・ジョングン北米局長は11日、談話を発表し、トランプ米大統領は短距離ミサイルの試射を容認していると指摘。一方で韓国が発射中止を求めていることについて「筋違いだ」と批判した。
 談話は韓国に対し、米韓合同軍事演習を中止するか、誠意ある釈明をしない限り、南北間の「接触自体が難しい」とけん制。米韓演習が11日から本格的な指揮所演習に移行するのに合わせ、米韓の結束に揺さぶりをかける狙いとみられる。
 米韓演習は5日から20日までの予定。韓国軍合同参謀本部は今月10日に北朝鮮が発射した飛翔体について、約400キロ飛行し高度は約48キロだったとみている。(共同)

産経新聞
https://www.sankei.com/world/amp/190811/wor1908110005-a.html