[寄稿]韓国と日本、真の和解は可能か

 ドイツとフランスの和解の歴史を振り返り、最近激化している韓日の葛藤を考える。
韓国と日本もドイツとフランスのように和解できないのか。1965年「韓日協定」に
基づいた現在の条件では、韓国と日本が真の和解を果たすのは難しそうだ。その理由は
三つだ。
 第一に、韓日協定の主導者が歴史的正当性を欠いていたためだ。1963年の普仏協定と
1965年の韓日協定の決定的な違いは、被害国の首長の歴史的象徴性にある。フランスの
ドゴールはレジスタンスの指導者であり、韓国の朴正煕は日本軍将校だった。ブラント
がナチスの過去を清算して周辺国と和解することができたのは、彼がワルシャワの
ゲットーで跪いたからではなく、誰よりも熾烈にナチスに立ち向かって戦った「反ナチ
闘士」だったからだ。
 第二に、韓日協定は「強要された和解」の産物だった。サンフランシスコ条約の後続
措置として、韓日条約は冷戦時代の米国の軍事戦略的考慮によって強要されたものであり、
韓日間の真の和解が作り出した結果物ではなかった。(略)

 現在の韓日の対立は、表面的には日本の輸出規制のために触発されたが、深層的には
この一世紀の間に累積された敵対的反感が爆発したものだ。事実、解放後の韓日間で真の
和解の試みは全くなかった。冷戦時代に「軍事同盟」という名のうわべに隠されていた
敵対感が、冷戦に寄生する韓国の保守と日本の極右の結託で水面下に隠されていた対立が、
もはや冷戦体制が解体する新たな局面を迎え、ついに水面上に浮び上がったのだ。
 「独立運動はできなかったが、不買運動はする」という国民の正当な怒りが希望だ。
これが過去清算と北東アジアの平和の成熟した政治意識に昇華できるよう、民主市民
教育が活性化しなければならない。
 これ以上米国に仲裁を乞うてはならない。それは、最良の場合でも冷戦的過去の秩序への
回帰を生むだけだ。(略)「日本が北東アジアの安保協力の根幹を揺るがす」というように
冷戦秩序の崩壊を懸念するのではなく、脱冷戦の新たな北東アジアの秩序を模索しな
ければならない。真の和解が可能になるには、韓日新協定の締結を通じて新たな韓日
関係が築かれなければならない。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/33997.html

参考
【吉報】韓国紙、頼みの綱の米国に仲裁を袖にされて、「これ以上米国に仲裁を乞うてはならない」と言い出す
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1564365077/