大きな禍根を残した安倍首相の対韓外交


 さらにG20で文在寅大統領からの会談申出を拒否した安倍首相の応対は、外交上、大きな禍根を残した。

 対韓外交が行き詰待ったのは、安倍首相が2013年4月に村山談話(1995年8月「日本の対外侵略を謝罪」)を
否定したこと(「侵略かどうかは後世の歴史学者が決めること」といって侵略戦争を否定)で、韓国の国民感情を
傷つけたのが始まりである。

そのうえ驚くことに、G20が終了した直後の7月1日に、日本政府は韓国向けに輸出される化学製品3品目について、
輸出手続きの強化(反自由貿易)を発表した。「安全保障上の配慮」というが、韓国との間に安全保障上の問題は何もない。

 トランプに見捨てられた安倍首相が、G20で自ら宣言した自由貿易を否定して韓国への報復措置を採ったことは、
一国の首脳の鼎の軽重を問われる重大事だ。

 混乱させて着地点が見えない時には首脳が辞任することだ。イギリスのメイ首相のように。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190721-00197503-hbolz-soci&;p=2

<文/菊池英博>
エコノミスト。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)を経て1995年文京女子大学教授に。現在は日本金融財政研究所所長

記事提供元/月刊日本。最新号8月号は7月22日月曜日発売

参考
パヨク「韓国が日本を無視するのは、安倍が村山談話を否定したから 全ての責任は安倍にある辞めろ」
http://hayabusa9.2ch.net/test/read.cgi/news/1563673641/l50