事情通/警察庁のトップ人事
週刊現代(2019-07-20), 頁:69
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 警察庁のトップ人事が固まり、来年1月にも栗生俊一長官が勇退する。後任には松本光弘次長が就き、次長には、その次の
長官を睨んで、中村格官房長が昇格するという。…(略)…
 中村氏は警視庁刑事部長時代の'15年に、女性ジャーナリストが準強姦罪で元TBS記者を訴え、逮捕状が執行される寸前に、
執行を停止させたことで話題になった。…(略)…元TBS記者が「安倍ヨイショ本」の著者であったことへの忖度は明白だった。
 中村氏はその後も順調に出世をし、警察庁総括審議官を経て官房長に就いた。リアル告発ノベルの『官邸ポリス』では、
「総理を支配する闇の集団」として警察の姿が描かれている。作品の登場人物であり、総理を裏で操る警察庁総括審議官・
野村覚のモデルは、中村氏であると言われる。警察組織の高みに上っていく中村氏の姿は、「92%は現実」という同書の惹句に
現実味を感じさせる。


選択 2019年7月号
国内人事情報
▼警察ツートップ同時交替で五輪シフト

 一方、松本氏の長官就任に伴って、次長ポストには中村格長官官房長が就く見込みだ。中村氏は、女性ジャーナリストとの
レイプ騒動でTBSの元ワシントン支局長の逮捕状執行を取りやめさせたとして話題になった人物。中村氏は次の長官就任も
確実視されている。