習主席、来春に国賓来日=G20での協力確認−日中首脳会談

 安倍晋三首相は27日夜、中国の習近平国家主席と大阪市内のホテルで会談した。両首脳は昨年10月の首相訪中などを受けた日中関係改善の流れを踏まえ、習氏が来春、国賓として日本を再訪することで一致。28〜29日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)での連携も確認した。

 首相は会談で「来年の桜が咲くころに国賓として日本に迎え、日中関係を次の高みに引き上げていきたい」と習氏の国賓来日を正式に招請。これに対し、習氏は「来年の春の訪問はいいアイデアだ」と応じた。
 首相が「日中新時代を切り開いていきたい」と述べたのに対し、習氏は「日中関係は新しい歴史的スタートラインに立っている」と強調。保護主義に傾くトランプ米政権を念頭に「G20サミットで多国間主義、自由貿易を擁護する明確な声を発出し、世界経済発展のために原動力を与えていくことを期待する」と語った。

時事通信
2019年06月27日20時34分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062700744&;g=pol