>>804 続き

 現在、高齢者にたいする金融商品の販売はきびしい説明義務を課すなど一定の規制があります。それでは認知症の
お年寄りに販売できないので規制をゆるめるべきだとか、軽度の認知症でも「判断」できる簡素な金融商品をつくろうとか、
認知症のお年寄りをどう「カモ」にするかという議論が平然とおこなわれています。

 さらに、認知症になる前に資産の運用を第三者に委託する契約をさせるとか、第三者が後見人になって資産の運用ができるようにするとか、
まるで認知症のお年寄りの家に金融機関や投資会社の人間が上がりこんで、死ぬまで「投資」をさせる方法はないか、熱心に議論しています。
 認知症になったお年寄りが、金融機関や投資会社の人間に「あんた誰?」と聞いたら、「オレオレ。後見人だよ、
おばあちゃん、ここにハンコ押したでしょう」といわれかねない。