憲法改正へ一部野党と連立も選択肢 自民 下村氏

自民党の下村憲法改正推進本部長は3日夜、憲法改正の実現に向けて一部の野党と連立を組むことも選択肢になり得る、という認識を示しました。
自民党の下村憲法改正推進本部長は都内で記者団に、衆議院憲法審査会の運営について「立憲民主党の枝野代表がいろんな条件を付けて、結果的に開けていない」と批判しました。

そのうえで「夏の参議院選挙の結果にかかわらず、ステージを変える必要がある。思い切ったことをやらなければ憲法改正は進まない」と述べ、国民民主党や日本維新の会などを念頭に、一部の野党と連立を組むことも選択肢になり得るという認識を示しました。

また「立憲民主党が憲法改正を前に進めようという思いを持っているなら、大連立でも組むべきだ」とも述べました。

一方、公明党の北側憲法調査会長は野党との連立は否定したうえで「自民党が参議院選挙で憲法論議を訴えるのはいいが、国民が関心を持っている経済や社会保障などが争点になるのではないか」と指摘しました。

また、自民党が目指す「自衛隊の明記」について「国民の多くが自衛隊を憲法違反とは考えておらず、明記の必要があるのかどうかや自衛隊の活動が拡大しないという文言になっているかどうか、よく議論しないといけない」と述べました。

NHKニュース
2019年6月3日 23時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190603/amp/k10011939791000.html