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2019/06/01(土) 07:01:43.78ID:lfsHyygG9プロジェクトはロシアの民間ガス最大手ノバテクが、北極圏のヤマル半島付近で計画する「アークティック(北極)LNG2」。2023年に稼働予定で、総事業費は3兆〜4兆円規模。ノバテクが6割を出資し、残り4割は外国企業に出資を募っていた。今年に入り中国の石油関連企業2社が1割ずつ、フランスの石油大手トタルが1割を出資することが決定。残り1割の権益を巡り、日本の商社やサウジアラビアの国営石油会社が交渉していた。
日本勢の出資規模は3000億〜4000億円。そのうち、三菱商事と三井物産は最大計1000億円程度を出資し、残りはJOGMECが出資する。
年間のLNG生産能力は約1980万トンで、三菱商事と三井物産が参画するロシア・サハリン州のLNG基地「サハリン2」の生産能力の約2倍に相当する。調達したLNGは、北極海を通じてタンカーで日本に輸送するほか、中国やインド、タイなどに販売する計画。地球温暖化の影響で北極を覆っていた氷が解け始め、資源開発や船の運航が可能になった。
政府は6月に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて開く日露首脳会談で、出資をアピールしたい考え。だが、かつて「サハリン2」ではプーチン政権の意向で、三井、三菱両社は出資比率を強制的に減らされた経緯がある。また、今後、米国がロシアに科している経済制裁の対象となる可能性も捨てきれない。【中津川甫、和田憲二
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毎日新聞
2019年5月31日 05時00分
https://mainichi.jp/articles/20190531/k00/00m/020/001000c