「星条旗」を見上げる国
大空襲被災地 スカイツリー
東京・墨田

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-26/2019052614_02_1.html
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-05-26/2019052614_02_1.jpg
待機中


スカイツリーは、太平洋戦争末期、米軍による東京大空襲によって焦土となった地域の中央にそびえています。それを星条旗でラ
イトアップするのです。
 米軍による東京空襲は1945年2月から5月にかけて60回以上に及びました。中でも3月10日の下町空襲=東京大空襲で
は、320機以上のB29が現在の江東、隅田、台東、中央の各区を中心に絨毯(じゅうたん)爆撃し、1700トン近い爆弾を
投下。木造建築の密集する地域を焼く尽くすことを目的に設計された焼夷(しょうい)弾(ナパーム弾)で、東京都区部の3分の
1以上を焼き尽くし、一夜にして10万人が亡くなりました。
 民間無差別爆撃は当時の国際法に反するものでしたが、戦後、日本政府はヒロシマ・ナガサキでの核使用も含め、米国の責任は
今日まで追及されずにきました。それどころか無差別爆撃と殺りくの指揮官だったカーチス・ルメイ将軍に、自衛隊の創設と訓練
に功績があったとして64年に勲一等旭日大綬章まで授与しています。
 墨田区で長年、空襲戦没者の追悼などに取り組んできたあるお寺の住職は語ります。「スカイツリーに近い本所、押上、向島な
どは被害の大きかった地域。そこで星条旗を見上げるような光景をつくるのは、被害者や遺族への配慮に欠けるものではないです
か。日本はどういう国なのか。沖縄の問題も含め独立国といえるのか。灯は、アメリカに引きずられていく、その象徴のように見
えます」



他国との友好は必要ですが、その国の無法を無い事にしては対等な友好国にはなれない