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「漢字の読めない安倍総理が天皇陛下に対し失礼な発言をした」と一部界隈が騒いでいる。首相官邸が事実関係をまとめ、疑惑は事実無根だと断言した。
原稿はひらがなで書かれていた。

1)一部の報道に、4月30日に挙行された「退位礼正殿の儀」での国民代表の辞の最後の部分を、安倍総理が「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『い』ません」と述べた、との記事があります。

— 首相官邸 (@kantei) May 24, 2019

2)国民代表の辞は、同日の閣議で決定されたものであり、安倍総理はそれに従って述べています。

— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日

3)閣議決定された国民代表の辞の当該部分は、「・・(前略)・・。天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願って『や』みません」とひらがなです。

— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日

4)これらの報道にある漢字の読み間違いなどは、ありません。

— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日

5)閣議決定された国民代表の辞を含む4月30日の模様は、当日以降、官邸HPに掲載してきており、既に多くの方がアクセスし、どなたでもご覧いただけます。https://t.co/PAhYf1egcB

— 首相官邸 (@kantei) 2019年5月24日

重要なポイントをまとめると以下の通り。

・原稿には「願って已みません」ではなく「願ってやみません」とひらがなで書かれていた

・漢字を読み間違えたということではない

・証拠隠滅のために動画が削除されたという噂も飛び交ったが、消していない

ではここで改めて動画を確認してみよう。

※10:52から。

当初、安倍総理は「已みません」という漢字が読めなくて直前の箇所を2回言い直したとみられていた。が、実はそうではないことが分かる。

安倍総理はまず「あられますことを」と言い間違え、すぐに「あらせますことを」と言い直している。その後、読み間違えた焦りからか早口になり、問題の箇所になる。滑舌が悪くて「願っていません」とも聞こえるが、これはおそらく滑舌の問題だろう。ひらがなを読み間違えるということは考えにくく、舌が回らなくて「やみぃ」が「い」になってしまったと考えるほうが自然だ。

そもそも漢字で「已みません」と書かれていて読み間違えたなら発音は「いみません」になるはずだ。
この日の安倍総理は緊張して口が乾いていた。

動画の他の箇所も確認すると発音が不明瞭な箇所が散見される。

8:52:「謹んで」→「つしんで」

9:04:「定めるところにより」→「定めるとこーにより」

9:21:「歩みを進めてまいりました」→「歩みを進めてまぁりました」

9:27:「国の安寧と」→「くいの安寧と」

10:03:「被災者の身近で」→「さーしゃの身近で」

10:17:「これまでの年月を」→「これまでのとしつけを」

騒がれた箇所について、実際に安倍総理がどう発音したつもりだったのかは本人にしか分からない。だが少なくとも、ネット上で批判されているように「漢字が読めなかった」というのは完全な事実無根だ。