文部省、18大学に運営是正求める 岡山理科大には改善意見

 文部科学省は28日、過去数年の間に学部や学科などを新設した国公私立の大学や短大、大学院、高等専門学校を対象に、設置計画の履行状況をチェックした平成30年度調査結果を公表した。442校のうち18校に運営上の是正を求める意見を付けた。学校法人「加計学園」が昨春新設した岡山理科大獣医学部は、高齢教員が多いなどとして改善が必要とした。

 是正を求めた18校は、学生不足や定員超過のほか、専任教員が計画通り確保されていないところが多かった。鈴鹿大は留学生に多数の退学者がいることを問題視し、東大阪大短期大学部は30年春の介護福祉学科の新入生81人中80人が外国人留学生で占められ、学生確保目的の安易な受け入れだとして是正を求めた。
 文科省は同日、私立大の学部などを新設した学校法人の財政状況などに関する30年度調査結果も公表。一部で登記手続きの不備や財務書類の整備遅れといった法令違反があった。加計学園については資産に比べて負債率が高いとして改善を求めた。

産経新聞
https://www.sankei.com/life/news/190328/lif1903280023-n1.html