公私混同で職を追われたアノ男が国政に戻ってくる――。そんな仰天情報が永田町で囁かれている。舛添要一前東京都知事が、今夏の参院選に出馬する可能性が高まっているというのだ。それも、古巣の自民党ではなく、野党の国民民主党から出るというので二度ビックリだ。

「かねて舛添さんと親しくしている国民民主の原口国対委員長が、出馬を打診したようです。原口さんの地元である佐賀選挙区での擁立も考えたものの、舛添さんほどの知名度があれば全国区の方がいいだろうということで、全国比例での出馬が濃厚です」(国民民主関係者)

 その原口氏は13日、自身のツイッターに舛添とのツーショット対談動画を投稿。3分程度の短いものだが、実に意味深な内容だ。

原口「大親友の舛添さん、こんばんは」

舛添「しばらく蟄居謹慎ってことで静かにしてましたけど、『啓蟄』で虫も出てくるから、私もそろそろ……」

原口「捨てる人がいれば拾う人がいますから」

原口「捨てる人がいれば拾う人がいますから」

舛添「原口さん、私を拾ってくれますか」

原口「もちろん! 舛添さんは、今までの参議院の全国比例で(得票数の記録が)ナンバーワンですよ」

舛添「150万票取りました」

 こんな調子で参院選に言及し、最後は原口氏が「これ、試験放送なんで、また舛添さんとやります」と予告して動画は終わる。

「自民党政権で厚労相を経験している舛添さんは、統計不正問題の内実もよく知っているし、即戦力です」(前出の国民民主関係者) 

 それはそうだが、公用車での別荘通いや豪華外遊の“公金タカリ”で、都民のみならず全国民の信頼を完全に失ったのが舛添だ。国政復帰の目はあるのか?

「150万票は望むべくもありませんが、舛添氏が野党から出馬すれば、話題になることは間違いない。自民党が元民主党の議員を次々と引き抜いているのだから、野党側も自民党からどんどん人を引っ張ってくればいいと思いますよ。“悪名は無名に勝る”で、舛添氏に投票する人はそれなりにいるでしょう」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 たしかに、元妻の片山さつき地方創生相と国会で論戦する舛添の姿を見てみたいという人もいるだろう。だが、選挙に出れば、過去の悪行が蒸し返されるだけだ。

日刊ゲンダイ
19/03/23 15:00 
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250381/