県民投票の結果を受け、初めて開かれた大規模集会。玉城デニー知事は欠席したが、メッセージで岩屋防衛大臣の発言を批判したが……

沖縄・辺野古への米軍基地建設中止を求める「県民大会」が3月16日、那覇市で開かれた。

反対が7割を超えた県民投票後、初めて開かれた大会。市民団体などがつくる「オール沖縄会議」が主催した。
翁長雄志知事が亡くなった直後の前回大会と比べると小さい規模だったが、「新都心公園」には大勢の人が集まった。

主催者発表で1万人。前回は同様の発表で7万人だった。
玉城デニー知事は宮古島出張中のため欠席。謝花喜一郎副知事がメッセージを代読した。

メッセージでは、岩屋毅防衛大臣が県民投票を受け「沖縄には沖縄の民主主義が、政府には政府の民主主義がある」と述べたことを強く批判。

「沖縄は日本ではないのでしょうか。我々は堂々と示された民意を政府に、全国民に訴えてまいりましょう」などと呼びかけた。
マスコミ各社もその様子を伝えたが、そのすぐ近くでは別の光景も広がっていた。

多くの街宣車が集まり、集会に対して怒号を浴びせていたのだ。

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沖縄県警の機動隊も出動し、途中、公園横の道路が一時封鎖されたほど。

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街宣車はサイレンや音楽を大音量で流し、県民大会の「解散」を求めた。

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集会の後ろの方では、マイクによる音声がほとんど聞こえないほどの爆音だった。大会では「妨害に負けないように声をあげましょう」というアナウンスも流された。
さらに、県民投票そのものや辺野古移設に反対する玉城知事、沖縄2紙の批判を繰り返していた。

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旭日旗だけではなく、沖縄県旗と日本国旗が飾られている街宣車もあった。

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大会終了後も怒号は止まず、マンションや商業施設などが立ち並ぶ地区は、一時騒然とした。

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ある地元記者は「少し、異様な雰囲気だった」と語る。

「いつもこうした集会に街宣車は来るのですが、今回はいつもよりも激しい雰囲気でした。本来は日米両政府に向くべき基地問題への怒りが同じ県民同士でぶつかっている。分断が見えたようで、つらく感じました」
県民大会では、翁長知事が「命をかけて守り抜いた県民の誇りと尊厳」を引き継ぐとする決議文を採択。

以下の3点を日米両政府に要求する、とした。

「県民投票で示された圧倒的な民意を尊重し、埋め立てを中止し辺野古への新基地建設を即時、断念すること」

「大浦湾には活断層があり、その付近の海底には、超軟弱地盤が存在する。米国の安全基準である高さ制限にも抵触している。環境を著しく破壊している赤土混じりの埋め立て土砂を全て撤去すること」

「欠陥機オスプレイ配備を撤回し、米軍普天間基地を即時運用停止し、閉鎖・撤去すること」

BuzzFeedJAPAN
2019/03/16 9:07:29 GMT
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