沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、埋め立て区域の軟弱地盤の改良工事に4年近くかかることを踏まえ、岩屋防衛大臣は、普天間基地の返還の時期は、2023年度以降にずれ込むことになるという見通しを示しました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐっては、早ければ2022年度に普天間基地を返還するとした目標がある中、防衛省は埋め立て区域の軟弱地盤の改良工事に3年8か月かかるとする試算をまとめています。

岩屋防衛大臣は15日、記者団に対し「軟弱地盤の改良という新たな課題が出てきたので目標の達成は、正直、難しいと思う。改良工事には、詳細な設計が必要で、自治体の理解と協力もいただきたい」と述べ、普天間基地の返還は、2023年度以降にずれ込むことになるという見通しを示しました。

一方で、岩屋大臣は「移設工事全体の工期は確定的には言えない段階で、地盤改良を進めつつ、他の工事を一緒に行うなど、あらゆる方法で工期を短縮したい」と述べました。

NHKニュース
2019年3月15日 11時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190315/amp/k10011849101000.html