大阪府が起債許可団体から脱却できたのは、良かったですね。
大阪自民の運営手腕は最悪でした。


大阪府の実質収支は、故・横山ノック知事時代の2000年度に約400億円の赤字となったのを底に、徐々に改善されつつあった。
橋下が就任する前年の太田房江知事時代には赤字額は12億円まで圧縮され、黒字に転じるのは時間の問題だった。
「橋下知事でなくても赤字脱却はできた」と指摘される由縁である。

 しかし、その赤字解消は、タコが自分の足を食うような苦肉の策がもたらしたものだった。
府は橋下の就任以前から、本来は地方債の返済に充てるべき「減債基金」から一般会計への借入を行っており、
その額は多い年で1145億円(02年度)に上った。

 それでも、借入分を後で返済できるなら、手法自体に問題はない。
だが、大阪府は返済の見込みがないまま借入を続け、自転車操業状態に陥っていた。
やがて減債基金が底をつきそうになり、08年の選挙前には、地方債の償還を一部先送りして、
浮いた金を一般会計に繰り入れるという赤字隠しが発覚。

橋下はこれを強く批判し、今後は減債基金の取り崩しを一切認めないばかりか、
一時は「新規の府債発行はしない」という方針まで打ち出した。
「歳入の範囲内で予算を組む」というわけだ。

 ところが、2009年10月、減債基金とは別の基金からの借入がある事が明らかになった。
横山・太田知事時代に6基金から計1533億円の借入があり、うち1479億円が未返済になっていたのだ。