監察委報告は「不合格」=統計不正調査、新組織で−弁護士ら

 厚生労働省の毎月勤労統計の不正で、弁護士ら識者9人で構成する「第三者委員会報告書格付け委員会」(委員長・久保利英明弁護士)は8日、問題を検証した特別監察委員会の報告書について、全員が「不合格」とする評価結果を発表した。委員からは「最低最悪の報告書」など、厳しい声が続出。新たな組織で調査をやり直す必要があると指摘した。

 東京都内の日本記者クラブで記者会見した久保利氏は「何のために税金を使って調査したのか、さっぱり意味がない」と切り捨てた。
 監察委の報告書は、不正を意図的に隠蔽(いんぺい)したとは認めなかった。これに対し、弁護士らからは「結論ありきで、隠蔽の定義をあえて厳格なものとした」と、厳しい評価が並んだ。

時事通信
2019年03月08日16時10分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019030800916&;g=soc