国家公安委員長兼防災担当相の山本順三参院議員(愛媛選挙区選出)の閣僚就任を祝うため1月に愛媛県今治市で開かれた会合で、同市職員が事務局を担当していたことがわかった。地方公務員法は特定の政党や内閣を支持する目的での政治的行為を制限しているが、同市の菅良二市長は14日、「法令違反にあたらない」とのコメントを出した。

 山本氏も14日の衆院予算委員会で「招待を受けて出席した。特段の問題はないと考えている」と答弁。立憲民主党会派の今井雅人氏の質問に答えた。ただ同市の担当者は14日、報道各社の取材に対し、今後も同様に祝賀会事務局を担当するかについて「指摘を受けないようその時の状況に応じて考えたい」とした。

 市総務調整課によると、会は「就任祝賀会」の名目で、菅市長ら地元政財界関係者4人による発起人会が主催。昨年12月に市長から課に話があり、2005年に開いた地元選出の村上誠一郎衆院議員(愛媛2区)の閣僚就任祝賀会の例などに従い、市が事務局を担うことにしたという。案内状の問い合わせ先は課直通番号で、同課の片上裕之課長と担当職員の2人が事務局業務に従事。印刷などは印刷会社に委託したという。

 祝賀会は市内のホテルで1月26日に開かれ、約240人が参加。土曜だったが、市職員約20人が受け付けをしたという。当日集めた1人1万円の会費は課が金庫で管理し、現在は費用の精算中。領収書の印刷は市の印刷機を使い、課長の名字の印鑑を押したという。

 出席者によると、祝賀会はテー…

朝日新聞
2019年2月14日23時20分
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