自民・菅家氏、有権者に「カレンダー入り印刷物」配布 公選法抵触の恐れ
毎日新聞2019年2月2日 10時12分(最終更新 2月2日 10時13分)
https://mainichi.jp/articles/20190202/k00/00m/040/055000c

 環境・内閣府政務官を務める自民党の菅家一郎衆院議員(63)=福島4区=が、選挙区の会津若松市内で、政務官就任時の写真やカレンダーが印字された印刷物を無償で有権者に配布していたことが判明した。選挙区内での寄付行為を禁止している公職選挙法に抵触する恐れがあるが、菅家氏の事務所は「室内用ポスターであり、寄付にはあたらない」としている。

 印刷物は縦59センチ、横42センチ。昨年10月の政務官就任時に官邸で安倍晋三首相らと一緒に撮影した集合写真が大半を占め、役職名と名前の下に今年1年間のカレンダーが掲載されている。右下には小さな字で「室内用ポスター」と書かれていた。
 事務所によると、1月に会津若松市内で開かれた自治会の新年会などで政策広報用として初めて配った。計約200枚に上るという。地元秘書は「カレンダーではない」と強調している。
 同様の問題では、片山さつき地方創生担当相が就任前にカレンダーを無償配布し、野党から追及を受けた。この時も片山氏は「室内用ポスターで問題はない」と疑惑を否定した。【湯浅聖一】