在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練の移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島で、防衛省の現地調査が30日から始まりました。

防衛省の職員と調査を委託された業者の合わせて20人余りは、30日朝7時半ごろ、鹿児島県種子島の港から船に乗り込み、対岸の馬毛島に向けて出発しました。

船は午前8時すぎに馬毛島の港に到着し、防衛省の職員らが島内を徒歩で回りながら地図を広げたり、小型無人機のドローンを使って上空から撮影したりしていました。

防衛省は馬毛島の大半を所有する東京の開発会社と交渉を進めていて、およそ160億円で買収することで大筋合意しています。

現地調査の目的について、防衛省は、アメリカ側との協議をより具体的に行ったり自衛隊の利用計画を検討したりするためだと説明しています。

防衛省地方協力局の北川高生調達官は「建物などを見て回り、価格決定などの参考にしようと考えている」と述べました。

訓練の移転について地元では、賛成・反対双方の意見があり、30日は計画に反対する10人ほどが、市が所有する島の港の一角で、「馬毛島にアメリカ軍施設はいらない」と書かれた横断幕を掲げて抗議しました。

NHKニュース
2019年1月30日 12時41分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190130/k10011796341000.html