政府以上に強硬なロシア世論 大統領も決断困難か

 安倍総理大臣を迎えるロシア国内の雰囲気はどうなっているのでしょうか。モスクワから報告です。

 (長谷川由宇記者報告)
 ロシア国内ではデモだけではなく、国営テレビが日本側の姿勢を連日、非難するような内容の番組を放送していて、安倍総理を歓迎しているとは言い難い雰囲気となっています。ロシア世論の高まりも、普段のようには政府がコントロールできないレベルに達しつつあります。政府公認の20日の引き渡し反対デモでは、非常に珍しいことに、プーチン大統領について参加者が「日本と結託して島を売り渡そうとしている」などと公然と批判していました。ロシア政府はこれが反政府運動につながるのではないかと、かなり神経をとがらせていて、プーチン大統領側近のウシャコフ補佐官は「日本側のせいで交渉は難しくなっている」と国民を安心させるようなコメントを発表しています。高まる世論を無視できなくなってきたプーチン大統領が首脳会談で北方領土について大きな決断をするのは難しい状況となっています。

テレ朝news
1/21(月) 17:55配信
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