共産党の志位和夫委員長は4日、東京・代々木の党本部で開いた「党旗びらき」でのあいさつで、夏の参院選に向け「安倍晋三政権の命運はひとえに野党共闘の成否にかかっている。本気の共闘をとことん追求する決意を表明したい」と訴えた。「今年を『安倍政治サヨナラの年』にしよう」とも強調した。

 志位氏は、過去2回の国政選挙での候補者すみ分けを、政党間の協議に基づく共闘に深化させるべきだと重ねて主張し、「具体化のための協議をすみやかに始めることを強く呼びかけたい」と述べた。玉城デニー沖縄県知事の衆院議員失職に伴う4月の沖縄3区補欠選挙にも触れ「沖縄の前途はもとより、参院選の行方を占う重大な政治戦となる」との認識を示した。

 政策面の課題では、憲法9条改正や10月に予定する消費税率引き上げへの反対、原発ゼロなどを挙げた。憲法に関しては「国政の最大の対決点だ。参院選で自公政権を大敗に追い込み、安倍政権による9条改憲策動に終止符を打つ年にするために頑張り抜こう」と呼びかけた。

産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/190104/plt1901040014-n1.html