ことし1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」に関連し、安倍総理大臣は、みずからは起承転結の「転」だとしたうえで、北朝鮮問題などの国際情勢や北方領土問題をめぐる日ロ関係などが大きな転機を迎えた1年だったという認識を示しました。

安倍総理大臣は、ことし1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」に「災」の文字が選ばれたことに関連して、総理大臣官邸で記者団の取材に応じました。

この中で、安倍総理大臣は「ことしは災害が大変多い1年だった。一日も早く皆さんが安心して暮らせる生活を取り戻せるように、復旧復興に全力を尽くしていきたい」と述べました。

また、安倍総理大臣は、みずからにとっての今年の漢字は起承転結の「転」だとしたうえで、「米朝首脳会談が行われ、国際貿易をめぐる情勢も大きく変化した。そして、日ロ関係の大きな転機が訪れてきたと感じる1年だった」と述べ、北朝鮮問題などの国際情勢や北方領土問題をめぐる日ロ関係などが大きな転機を迎えた1年だったという認識を示しました。

そのうえで、安倍総理大臣は「未来を好転させるかどうかは私たち自身にかかっており、来年は日本も大きな転換点を迎えるが、よい年にしていきたい」と述べました。

■菅官房長官は「成」

菅官房長官は午後の記者会見で、「ことしは確かに地震や豪雨が相次いだ年だったと思う。そういう年だが、強いて1字を挙げるとすれば、私は成功の『成』という字を挙げたいと思う」と述べました。

理由について、菅官房長官は「この1年間で、70年ぶりの働き方改革、漁業法など、さまざまな改革を成し遂げることができたと思っている」と述べました。

NHKニュース
2018年12月12日 17時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181212/k10011744631000.html