元NHK記者 相澤さん語る
森友追及これからも
視聴者の声 報道変える

 NHK記者として森友学園問題でスクープを連発し、9月に大阪日日新聞に記者に転じた相澤冬樹さんが、「NHK・メディアを考
える京都の会」で先月講演しました
 相澤さんは森友問題を「国と大阪府の事件」といいます。「役人に一体何があったのか。これを解明するのが自分の重大なミッ
ション(使命)と考えています」
 ことし6月、取材部門ではない考査室への異動を告げられた相澤さん。取材記者として生きるためにNHKを辞し、現職に。「森
友問題を続けることは私の公約。一生かけて頑張ります」。NHKについては「30年育ててもらって感謝しています。ただ、最近の
報道は政治に寄り添っている。受信料で支えられているNHKを守るためには報道の仕方を考えた方がいい」とのべました。
 参加者に「一記者として真実を知らせるその先に何を目指すのか」と問われた相澤さんは「自分の取材で不幸な人が一人でも減れ
ば。いじめ問題にも取り組みたい」。
 会場からNHKへ批判的な声が多数続き、「NHKにはあまり意見を伝えない」という発言も出たところで、相澤さんは「民法に比べ
てNHKが森友問題をあまり報道しなかった時期、視聴者から批判が殺到し、ある日命令一下、森友報道が増えました。まっとうな判
断をしたのだと思います」と話しました

しんぶん赤旗 「テレビ・ラジオ」(14面)2018年12月12日(水)