本庶教授の基金設立、ノーベル賞賞金原資に、若手研究者を支援
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38496980T01C18A2CR8000/
京都大学は3日、ノーベル生理学・医学賞を
受賞する本庶佑特別教授の名前を冠した研究
支援基金を設立したと発表した。同賞の賞金
を主な原資に、本庶氏の成果を抗がん剤と
して商品化した製薬企業からの特許料収入
なども充てる。若手研究者の独立した自由な
研究活動を支援する。


大学教育見直しへ協議会=来月初会合
−経団連が大学に提案
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120400790&;g=eco
経団連は4日、大学教育や企業の採用活動を
見直すため、経済界と大学側で意見を交わす
協議会の設置を提案すると発表した。
経団連による就職・採用活動のルール廃止
決定を受け、今後の大学教育や採用の在り方
について議論したい考え。来年1月にも初会合を開く方向で調整する。
 経団連はこれまで、学生は文系・理系を
問わず、倫理・哲学や歴史などの一般教養に
加え、ビッグデータや人工知能(AI)を
使いこなせるよう情報科学、数学・統計の
基礎知識を習得すべきだと主張。激化する
グローバル競争に勝ち抜くには、広範囲な
知識が求められるとして、文系と理系の学部
を融合する必要性などを訴えてきた。
 ただ、経団連が協議会の場で大学側に教育
内容の見直しを強く迫った場合、学問の自由
が揺らぎかねず、協議会は緊迫した空気に
包まれる可能性もある。

日本の大学の研究力はガタ落ち、旧七帝大以外は「悲惨」 ノーベル物理学賞受賞(2015年)、梶田隆章氏に聞く
http://diamond.jp/articles/-/187376

ノーベル賞はどんな研究に与えられるかと
いうと、何もないところから何か新しいもの
を生んだ研究にです。これは研究者が自由に
研究をして、そこから今までにないものを
生んでいくプロセス。今の日本ではそれが
いろんな面で非常に厳しくなっていますね。
ちなみにそれができるのは統計的に明らかで、若い世代の研究者です。
 ところが若い研究者というと、みんな誰かに期間を区切って雇用されているいわば
「研究労働者」ですので、自分の自由な研究
などできません。定職に就いたとしても、
大学の先生は法人化以降、ものすごく忙しく
なってしまいました。研究時間が減ってしまっています。昔は自由な研究をするためのお金、自分の好きなことができる風土がありましたが、今はもうできません。