米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、岩屋毅防衛相は5日、中断していた辺野古沿岸部の埋め立て用土砂の搬出作業を同日午後に再開したことを明らかにした。14日に予定している土砂投入の日程は変更しない。防衛省で記者団に語った。

 防衛省は3日に船への土砂積み込みを始めたが、沖縄県から必要な手続きが取られていないと指摘を受けていた。桟橋に運び込んだ土砂の仮置き場について、県が「県赤土等流出防止条例」で届け出が必要との認識を示したことから、仮置き場は使わず、採石場から運び込んだ土砂を直接、船に積み込むことにした。未提出だと県から指摘を受けていた桟橋設置工事の着手届けと完了届けは、工事業者が4日に提出。このことで「行政指導の根拠は解消された」とした。(古城博隆)

朝日新聞
2018年12月5日15時44分
https://www.asahi.com/articles/ASLD54TR0LD5UTIL027.html