参院憲法審査会の柳本卓治会長(自民)は4日、与野党の筆頭幹事と参院議員会館で会談し、会期延長がなければ今国会最後の定例日となる5日に審査会を開かない考えを伝えた。安倍晋三首相が目指す自民党憲法改正案の今国会提示は、参院では見送られることが確実になった。

 立憲民主党など主要野党は、与党が先月29日に衆院憲法審開催を強行したことに反発を強めている。柳本氏は会談後、記者団に「溝を深めることになるので、職権で開くという立場は取らない」と説明した。
 柳本氏は会談で、10日に審査会を開いて請願処理など会期末の手続きを取る意向を示した。立憲の白真勲氏は対応を保留した。

時事通信社
2018年12月04日20時29分
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