秋篠宮さまが天皇の代替わりに伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」への公費支出に疑問を呈し「(宮内庁長官らが)聞く耳を持たなかった」と発言したことについて、宮内庁の西村泰彦次長は3日の会見で「宮内庁としての考えを十分にご理解いただけなかった。大変申し訳なく感じています」と語った。

 また、発言は公費支出を決めた閣議了解に反対したものではなく「殿下のお考え、投げかけにしっかりした返答をしなかったことへの宮内庁に対するご叱責(しっせき)」との認識を示し、「二度とこのようなことがないよう対応したい」と話した。

 一方、公費支出はすでに閣議了解されている決定事項で、発言は「国政に影響を与えるものではなく、政治的な発言ではない」との認識を改めて示した。

 また、秋篠宮さまが同じ会見で、長女眞子さまと小室圭さんとの婚約にあたる納采の儀が現状困難との認識を示したことについては「それ相応の対応が必要だという重い課題を課された」と受けとめていると話した。(島康彦)

朝日新聞
2018年12月3日16時47分
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