■終身雇用と国鉄

 かつての日本では終身雇用が当たり前であった。
 この国の経済力がアメリカを追い抜くとさえ言われたバブルの全盛期に
 アメリカが日本の強さの原因を探って二つの答えを得た。

 @終身雇用制
  日本人は一度就職すると転職することがほとんど無く
  定年まで同じ企業で働くために忠誠心が強く
  それが日本企業を強くさせている。
 A国鉄
  国鉄を始めとする国家の重要機関が統一的に全国に広がることで
  国を一つにまとめて強力にしている。

 ところがこの30年間この国の政権は見事なまでにその両方を破壊してきた。
 派遣労働を解禁し、民営化と称して国鉄を分離解体した。
 その結果この国の経済はこの30年間ずっと衰退の一路をたどっている。
 この愚かな政策をこの国の政権は一体何のためにしたのか。

 終身雇用と国鉄が日本企業の強さの源泉であることに気づいたアメリカは
 日本の力を弱めるために何をしたのだろうか。

 自民党がアメリカの傀儡であることを知る人ならばすぐにわかるはずである。