財務省が19日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4493億円の赤字だった。原油高などで輸入額が前年同月比19.9%増と大幅に膨らんだことが主因で、2カ月ぶりの赤字となった。米国に対する貿易黒字額は、液化石油ガス(LPG)の輸入額が大幅に増えた影響などで、4カ月連続で縮小した。

 輸出総額は、自動車や船舶用エンジンが伸びて8.2%増の7兆2434億円。輸入総額は原粗油や液化天然ガス(LNG)など資源価格の高騰で19.9%増の7兆6927億円となった。
 国別にみると、対米貿易黒字は11.0%減の5734億円。輸出額は自動車などの伸びで11.6%増。輸入額は飼料用トウモロコシなどの穀物類も増えて34.3%の大幅拡大となった。対中国の貿易収支は4062億円の赤字だった。

時事通信社
2018年11月19日10時38分
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