ある時私はすまして彼女に意地悪をした
誰にも、わからない方法でだ
すると、彼女はかわしてきた
どう、かわしてきたかと言うとーーー、
知らないふりをして私を責めなかったのだ
おや、と私は思い再度挑戦した 
どうしてそんなことをしたのかわからない
くびれた腰の、美女でもない彼女にどうして突っかかったのかーー、今でも謎だらけだね
とにかく、気に入らないことが多かった
日本人の礼儀正しさ、冷静さ、寛容さ、しぶとさ(と言っておこうW)などを備えた彼女には、悪者の私にはない、
いそぎんちゃくみたいにヒラヒラして、
優しいかと思えば毒にもなる、
弱いかと思えばがんじょうに岩にしがみつくような、
えも言われぬ所があって、カンにさわったのだ
それまでも日本人は知っていたが、(提携相手として)
彼女のような人は初めてだった
何度皮肉を言ってもとぼけているのか返して来ないし、わざと豹変してこちらがわがままに振る舞ったり気まぐれを押し通したりしても、彼女は黙ってついて来た
通訳がはらはらすることもあったが、私はお構いなしだった
何とかして、この女をへこましてやりたい、その一心だったねW