大久保氏の主張です。
@なぜ移植でさんご礁が復活できないのでしょう
 → 今の環境では、移植したサンゴがあまり生き残らない
   そもそも、サンゴがいないところには、いない理由があります。
   サンゴが生き延びる環境がないのです。
A移植の苗はどうやってつくるのでしょう
 → 自然のサンゴを折って、または、既に折ったものを増やしてつくっている
   サンゴを折ると、サンゴが傷つきます。
   するとサンゴは、傷口の周りにある卵や精子を吸収して傷口を直します。
   傷口を直すために卵が吸収されてしまい、次の年に産む卵が少なくなったり、
   卵を作らなくなったりして、産まれてくる子供の数が減ってしまいます。
Bこの公共事業には私達の税金がいくら投入されているでしょう
  → サンゴの移植に使われた税金は初年度だけでも年間2億円、その後も年間数億円が使われた。
    そもそも、国と沖縄県は、移植でサンゴ礁を復活させるとうたう一方で、同規模またはそれ以上の面積の
    泡瀬干潟や辺野古大浦湾といった貴重なさんご礁を破壊しています。
    まず、この矛盾点を説明するべきです。
    そして、上記その他の理由により移植でさんご礁は復活しないのですから、膨大な額の税金を移植へ支出するよりも、
    むしろサンゴが死亡しないような環境を作るための、赤土や生活排水の流入防止といった費用へ役立てるべきです。

辺野古移転の話はさておき、この方の主張はとても理解できます。
特にBの「サンゴが死亡しないような環境を作るための、赤土や生活排水の流入防止といった費用へ役立てるべき」という点には納得できます。
沖縄の方にとっては金にならない「赤土や生活排水の流入防止」より、埋め立てと珊瑚移植ビジネスの方がうまみがあるから
移植推進の意見に賛成したいのでしょう。