韓国の与党「共に民主党」の李錫玄(イソキョン)議員は2日、韓国の領海を
「旭日(きょくじつ)旗」をつけた船舶を通過できなくする法案を国会に提出した。
済州島で10〜14日に開かれる国際観艦式で、海上自衛隊が自衛艦旗(旭日旗)を
掲げて参加する方針を示したことへの対応としている。可決されるか見通せないが、
韓国政府に強い対応を求める狙いがある。
 李氏は外交統一委員会の所属議員。あわせて旭日旗を韓国内で製造・使用することを禁止する刑法改正案も提出。改正案は、旧日本軍が使った旭日旗について韓国社会
で「軍国主義の象徴」「戦犯旗」との見方があることを念頭に、「旭日旗をはじめ帝
国主義や戦争犯罪を象徴する衣服や旗、マスコットその他の製品を製作、流布などし
た者」を懲役刑や300万ウォン(約30万円)以下の罰金にすると明記した。
 観艦式が近づくにつれ、韓国では与野党問わず国会議員が政府に日本側に強硬な態
度でのぞむことを迫っている。保守系野党「正しい未来党」は、日本に「要請」する
方法では手ぬるいとして「日本に対してノーと言える外交が必要だ」とする論評を発
表した。