■「車に関税」→日本「交渉したい」トランプ氏の脅し鮮明

 トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで記者会見し、9月末に安倍晋三首相との間で二国間の関税交渉入りで合意した対日通商協議について、「『交渉しようとしないならあなたの国からの車にものすごい関税をかける』と言った。そうしたら日本は『すぐに交渉を始めたい』と言ってきた」などと述べた。

 トランプ氏は会見で、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を前日に妥結し、新たに米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)として発効を目指すことを正式に表明。カナダや日本など友好関係にある同盟国に対しても、露骨な関税の脅しで妥協を迫る姿勢を改めて鮮明にした。

 9月26日に行われた日米首脳会談では、安倍首相は日本車への高関税措置について、日米の関税交渉中は発動しないとトランプ氏から言質を得たが、今後の対日交渉で「脅し」が蒸し返されかねない懸念が浮き彫りになった。

 米政権は、有数の対米自動車輸…

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朝日新聞
2018年10月2日3時37分
https://www.asahi.com/articles/ASLB20QQBLB1UHBI043.html