■首相 「圧力」使わず非核化に期待 金正恩氏の“対話用意”受け意欲

ニューヨークを訪問中の安倍首相は日本時間26日午前、国連本部で一般討論演説を行い、日朝首脳会談の実現や自由貿易体制の強化などに意欲を示した。

今回の演説は、ひたすら北朝鮮への圧力強化を訴えた2017年と打って変わり、非核化の協議に期待する内容にかじを切った。

安倍首相は、「(北朝鮮と)国交正常化を目指す日本の方針は変わりません。わたしたちは、北朝鮮が持つ潜在性を解き放つため、助力を惜しまないでしょう」と述べた。

演説で安倍首相は、「圧力」という言葉を控え、「北朝鮮は、歴史的好機をつかめるか否かの岐路にある」と、非核化に向けた具体的な行動を促した。

さらに安倍首相は、「拉致問題を解決するため、金正恩(キム・ジョンウン)委員長と直接向き合う用意がある」と強調した。

この演説に先立って行われた日韓首脳会談で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領から、南北首脳会談で金正恩氏が、「適切な時期に日本と対話し、関係改善を模索する用意がある」と表明したと伝えられる中、あらためて日朝首脳会談に意欲を示した形。

また、演説で安倍首相は、貿易問題について「自由貿易体制の強化に向け、努力を惜しまない」と述べ、アメリカとは「ウィンウィンの関係を続けていきたい」として、閣僚級の協議を重視する姿勢を強調した。

FNN
2018年9月26日 水曜 午後0:15
https://www.fnn.jp/posts/00401715CX