LGBTをめぐる寄稿や企画が批判を受けた月刊誌「新潮45」について、発行元の新潮社は25日、休刊を決めたと発表した。発表したコメントでは、「部数低迷に直面し、試行錯誤の過程において編集上の無理が生じ、企画の厳密な吟味や十分な原稿チェックがおろそかになっていたことは否めません」とした上で、「このような事態を招いたことについてお詫(わ)び致します」としている。

 同誌は1985年創刊の総合誌。8月号に載せた自民党の杉田水脈(みお)衆院議員の寄稿「『LGBT』支援の度が過ぎる」、10月号の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」が、差別的な内容だと批判を受けていた。同社の佐藤隆信社長は9月21日、「ある部分に関しては、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました」との見解を公表していた。

朝日新聞
2018年9月25日17時33分
https://www.asahi.com/articles/ASL9T5Q0TL9TUCVL02T.html