■安倍首相、災害対応に専念=石破氏「国難を議論」−自民総裁選

 自民党総裁選が7日午前に告示され、安倍晋三首相(総裁)と石破茂元幹事長による13日間の選挙戦が始まった。ただ、6日に発生した北海道地震への対応を優先し、所見発表演説会や共同記者会見は10日に延期。論戦のない異例のすべり出しとなった。

連続3選を目指す首相は午前9時前に、首相公邸から官邸に徒歩で移動。記者団から心境を問われたが、表情を崩さず右手を挙げ、「おはようございます」と述べただけだった。

この後、党大阪府連の国会議員から台風被害で要望を受け、「自治体が財政上、不安を持つことがないよう国として対応する」と返答。当面は災害復旧に専念し、現職として政権担当能力をアピールしていく方針だ。

 一方、石破氏は午前、衆院議員会館で記者団に「自民党はいかにあるべきか、未曽有の国難の中でこの国をどうしていくか。この道筋を安倍総裁と議論したい」と意気込みを強調。決戦に臨む心境を漢字1文字で表現するよう求められ「真(まこと)」を挙げた。
 石破氏はこれに先立ち、国会内の理容室で散髪。昼には、党本部で支援を受ける竹下派の竹下亘総務会長や吉田博美参院幹事長ら陣営メンバーとカツカレーを頬張って験を担いだ。

時事通信社
2018年09月07日12時47分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018090700614&;g=pol