2018年9月4日 朝刊

 国民民主党の代表選が四日に投開票されます。結党に至った経緯などをまとめました。 (木谷孝洋)

 Q 国民民主党ができたのはいつですか?
 A 今年五月です。ほとんどの議員が旧民進党に所属していました。旧民進の衆院議員は、昨年秋の衆院選直前に小池百合子東京都知事が立ち上げ、「小池新党」と呼ばれた希望の党で衆院選を戦って当選しました。衆院選で目標議席を下回った小池氏はその後、都政に専念すると表明。旧民進党の衆院議員は参院議員とともに国民民主党を結党しました。

 Q 国民民主ではない旧民進党議員もいるのですか。
 A はい。立憲民主党や衆院会派「無所属の会」で活動している人もいます。

 Q 国民民主の国会議員は何人ですか?
 A 現在は衆院三十八人、参院二十三人の計六十一人。衆参合わせると、野党では立憲民主に次ぐ第二党です。

 Q 存在感を発揮できていないようですが。
 A 八月下旬の共同通信世論調査では、政党支持率1・5%と低迷。立民(8・8%)に差をつけられているほか、国民より国会議員が少ない共産党(3・2%)や日本維新の会(2・6%)よりも支持がありません。

 Q 代表選で候補者は主に何を訴えていますか。
 A 玉木雄一郎氏は第三子が生まれた家庭に一千万円を給付する「コドモノミクス」と呼ぶ政策、津村啓介氏は安楽死や尊厳死の合法化などを訴えています。新代表は、党所属の国会議員や地方議員、党員・サポーターらの投票で選ばれます。

 Q 今後の課題は。
 A 他の野党とどう協力するかです。通常国会では玉木氏らが「対決より解決」と掲げ、働き方関連法案やカジノ法案で与党の採決に応じるなど、他の野党と足並みが揃(そろ)わない場面もありました。来年の参院選に向けてどこまで野党が結束し、安倍政権に対抗できるのか。新代表の手腕が問われます。