自民党は23日、総裁選(9月7日告示、20日投開票)で立候補者による公開討論会や街頭演説の機会を大幅に削減する方針を固めた。期間中に連続3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)の海外出張日程があることなどが理由だ。石破茂元幹事長は首相と政策論争をする機会を求め、反発している。

 総裁選挙管理委員会のメンバーは22、23両日、党本部で街頭演説などの日程について協議した。告示後に党が主催する遊説日程が実質5日間となる案も示された。

 首相が9月11〜13日にロシアのウラジオストクで開かれる国際会議に出席することや、党員・党友の投票が19日に締め切られることなどを踏まえた。

 公開討論会を日本記者クラブ主催などに限定することも検討されている。首相陣営は「石破氏と同列に並ぶ必要はない」(細田派幹部)として、単独でのテレビ出演などに重点を置く構えだ。

 一方、石破氏は「討論に応じられないなら、党の信頼が揺らぐ」とし、積極的な討論会の開催を求めている。石破派の八木哲也衆院議員は23日の選管会合で「街頭演説の前に公開討論をやるべきだ」などと主張した。

産経新聞
2018.8.24 05:00
https://www.sankei.com/politics/news/180824/plt1808240001-n1.html