悪人が権力を握り捏造や隠蔽を繰り返しているにも関わらずマスコミはろくに叩かず選挙では投票率が低く自民党が
圧勝するなど、とんでもない事態になっているこの国だが、結局の所多くの国民はこの国の未来をどうしたいという
思いがなく、愛国心というものがないのが根底にあると言える。

愛国心というと国旗を掲げて国歌を斉唱し他国をけなし天皇や政府に忠誠を尽くすことだと言う奴もいるが、本当の
愛国というのは国を愛することであって政府を愛することとイコールではなく、自民党のようなろくでもない勢力が
権力を握らないようにするのは当然であり、福島では原発事故で国土が汚染され被爆者も出たが、二度と同じ悲劇を
起こさせないという思いがあれば原発に反対したり、日本が他国の戦争に巻き込まれないために米軍基地や集団的
自衛権に反対したり、格差拡大で貧困化が進み消費税増税で消費が落ち込んだ経済状況を見ればそれらをどう改善
するかを考えるのは当然のことだろう。

ところが、愛国心がなければ結局この国がどうなろうとどうでもよく、貧困が増えても自己責任、弱者を救済する
生活保護など廃止すべき、日本は戦争に負けたからアメリカの言いなりになるのはしょうがない、財源のために
消費税増税はしょうがない、森友や公文書改竄なんて自分に関係ないからどうでもいい、という視野の狭い考えに
陥り、政府がやることに逆らわない従順な奴隷と化していく。
そもそも、いくら自分は関係ないと言い張っても貧困が増えれば治安が悪化したり、少子化を改善しなければ年金が
減ったり政治が腐敗すれば悪法がどんどん作られるなど実害が及ぶわけで、国民の愛国心のなさは結果的に自分自身の
首を絞めることに繋がる自殺行為であると言える。

現在、多くの日本人は政府がどんな悪事をしようが無関心で、ネットではまともに追求している野党が叩かれたり
過去の日本の悪行を認めると自虐史観と言われたり、テレビでは日本を褒める自画自賛番組が増えたり道徳の教科書
では愛国心を自己評価する意味不明な欄が設けられるなど間違った愛国心の植え付けが進んでいるが、本当に愛国心を
育むなら政府が間違った方向に向かったら批判し選挙で落とす、自分や家族のことだけではなくこの国全体の問題を
どう解決するかを考える(それが結果的に個人の生活に繋がる)、という当然の教育をすべきであると言えるだろう。