◆改憲する事自体が目的であることを認めた安倍首相の軽薄さ
2018-08-08 天木直人のブログ

 きょう8月8日の産経新聞が一段の小さな記事で報じた。
 安倍首相は7日、国会内で開かれた自民党の保守系地方議員らの会合に出席し、自衛隊明記の憲法9条改憲の早期実現に向けてあらためて強い意欲を示したと。

 やはりそうだったのだ。
 いまの安倍首相にとっては総裁選で石破議員に勝つことしか頭にない。

 連日、地方議員に会って説得工作しているというのは本当だったのだ。
 そして安倍首相は石破氏出馬に焦っている。

 総裁選では外交・安保政策とならんで憲法9条改憲についても議論すると言いだした石破氏に対抗して自らの改憲案を語ったのだ。
 そこまではわかる。

 しかし安倍首相は自らの改憲案を地方議員に何と語ったか。
 「政治は理想を追求しなければいけないが、できないことを言ってもしかたがない」と語ったという。

 それを聞いた地方議員の一人がその発言をバラシタのだ。
 驚くべき軽率な発言だ。

 憲法9条を改憲して何がしたいのか、それがないことを自ら認めたようなものだ。
 自分の手で憲法9条を変える事が出来るなら、どんな改正でもいいと言っているようなものだ。

 よくもこんな話を地方議員を前にして語ったものだ。
 こんな話をきかされて、それでも安倍首相に一票を投じる地方議員がいるとしたら、その地方議員は安倍首相以下だ。政治家失格だ。

 いよいよ安倍首相は総裁選で終わる事になる。
 それにしても産経新聞はよくぞ書いてくれた。

 隠しておけばよかったものを(了)

http://kenpo9.com/archives/4083