日本のいまの社会にはLGBT差別はない。そもそも当事者たちが「生きづらい」のは社会ではなく親の責任、自己責任だ。そして「生産性」もないLGBTに税金を使うなんてあり得ない──。これが、松本の言う杉田の寄稿文の「前段」の内容である。

 一体、これをどう読めば「そんなにおかしなことは言うてなかった」という解釈になるのか、という話だろう。