>>233
最も安全な資産運用なんてものは存在しません。
そこで基本的なことから学ぶ必要がありそうです。

まず、通貨とは、モノやサービスの代価を決済する手段であり、
経済成長に伴うインフレが大きくなければ最も安全な資産です。

また、通貨に代わるコモディティ商品(貴金属や資源など)は、
インフレ時には利益が、デフレ時には損失が発生します。
万が一通貨が信用を失う際には価格が上昇するものです。

次に、債券は発行元の信用に投資する手段です。
当然のことながら、発行元の信用度はリスクはまちまちです。
国債は、国の信用度にかかるため、リスクは低いと考えられます。
一般的には、低リスク低リターンな投資商品であると言われます。
社債は、会社の信用度にかかり、同様なことが言えます。
会社が借金をすることになるので、その返済能力が問われます。
会社の事業成長や投資家の投機的な意図が比較的介入しづらく、
その意味では、低リスク低リターンですが、注意も必要です。

そして、株式は会社の事業成長に投資する手段です。
事業成長は投資家がどう予想するかに左右されてしまいます。
市中に存在する通貨量が多い時は、債券市場から押し出されて
株式市場への投資となるため、投機的な意図も介入し得ます。
このため、現実の事業業績の変動よりも株価の変動が大きく
なることもあり、高リスク高リターンな商品と言われます。

そのほかにも、外国為替市場、投資信託商品(ETN、ETFなど)
様々なサービスがありますが、これらは、上述のモノについて
相対的な価値や連動性に関わるとおさえておけばいいでしょう。
例えば、その国とあの国ではどちらの信用度が高いかどうか、
投資信託はその商品価格が連動する指標が何であるかどうか、
こういったことを踏まえながら基本に立ち返って判断します。

最後にもう一度、安全な資産運用という手法は定かではありません。
あるのは、保有する資産が他の資産と比べてリスクがどうかを
保有者が考えて、リスクが低いと考える資産に移す事だけです。
保有者それぞれでリスクの考え方により安全の認識さえ異なります。